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『墨壺の魅力と歴史と建築道具の奥深さ』★建築通信★

2023.07.20

建築通信

VOL.4 建築技術部 築通通信 建築道具の魅力

みなさんは「墨壺」を知っていますか?

私の好きな工具の中の1種で、材木に直線を引いたり、建築現場で基準墨等を引くために使われます。

ある程度の長い範囲の直線を一気に引けるので、建築の仕事を始めた時に「おぉ!」と感動したのをよく覚えています。

墨引き

歴史を調べてみると、墨壺の起源は古代エジプト時代から使われていたともいわれていて、墨壺と糸と糸車のすべてを一体化したのは古代中国のようです。
日本では、法隆寺に使われている最も古い木材に、墨壺を使って引いたと思われる墨線の跡があり、この時代から使われていたとされています。
(大工さんのイメージがあるので勝手に日本が発祥だと思っていました)

法隆寺

1990年代、レーザー光線により直線を材木上に表示する装置が販売されるようになったため、墨壺利用は激減ました。また、単に直線を引く用途に性能を絞った小型のプラスチック製墨壺も市販され、旧来の墨壺は建築現場から姿を消しつつあります。

墨坪

私が仕事で使用しているのは直線引き用に用途を絞ったライトな物ですが、レーザー装置がある今でも墨壺を使わなかった現場はありません。

単に直線を引くのも最初はやり方が下手で線が弓なりになったり、使う糸の太さ、墨の色、入れる墨と水の配合に拘ったり意外と奥が深いのかも?
 
DIYでも使えることもありますので気になったらホームセンターに売っているので手に取ってみてください。

◆◇◆ 建築技術部 関口 ◆◇◆


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