建設業の特性とその財務構造★建築通信★
建築通信
建設業の特性と財務構造をご紹介します。
〈 特性 〉
①受注請負型産業・・・建設業は受注生産方式を採用しています。受注生産方式とは特定の顧客の注文を受けてから商品を作り始める産業をいいます。
➁工期が長い
③単品産業&移動産業
④下請け制度に依存
〈 貸借対照表の特徴 〉
固定資産が少ない。工期が長い為、未成工事支出金(仕掛品)の構成比が高くなります。流動資産、流動負債が高く、固定負債が少ない為、財務体質が弱い産業と言えます。その為、資金繰りには注意が必要です。
〈 損益計算書の特徴 〉
売上原価の構成比が高く、その中でも外注費が高い特徴があります。現場が終わると他の現場に移動する為、他業種に比べ固定資産が少なく働く人に依存した労働集約型の産業と言えます。建設業においても、2024年4月から働き方改革により休日出勤、時間外労働の上限規制が適用されます。その為、労働生産性の向上が重要となります。また、それ以外には他業種に比べ天候に左右される産業となります。
それぞれの産業ごとに特性や財務構造の違いがあり、業種ごとにどのような特性や財務構造かを調べてみるのも面白いかと思います。それにより業種ごとの強みや、弱みが見えてくると思います。
❖❖❖ 管理部 下山 ❖❖❖
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