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『1本のペットボトル』~渋沢に入社して出会った「初めてのこと」★老人ホーム入居者紹介★

2024.08.28

スタッフブログ

1本のペットボトル。

これは初めて一人で客先に訪問した時、ケアマネージャーさんにいただいたもの。

このお茶がいつか私の心の支えになっていた気がします。

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株式会社 渋沢に入社して半年が経ちます。

1年前の今頃、今ここに立っている自分を、私は微塵も想像していませんでした。渋沢に入る前、電機メーカーで働き、プライベートでは、地元のアマチュア劇団の制作を手伝っていた普通のOLでした。

所属していた劇団は、オリジナルの作品を年に1度公演する劇団で、物語を作ることが私の仕事でした。

「事実は小説よりも奇なり」そんなわけないでしょ、といつも私は思っていました。

突然、母親の介護が始まり、前職の会社を辞め、劇団も辞め、地元の渋沢に再就職が決まりました。

最初の頃の私は、「特養」と「老健」の違いも正確に解っていないような状態でした。

それでも、毎日お会いする病院のソーシャルワーカーさんや居宅のケアマネージャーさんは、皆さん日々多忙な業務を、色々な問題を抱えながら真摯に向き合われているのに接して、この人たちのお役に立ちたいと、強く思うようになりました。

けれど、素人がそつなく営業職を務められるほど、私は器用でも能力がある訳でもなく、出来ないこと、力の足りないことを痛感する毎日。

営業の仕事が初めての私は、憶することも多く、先輩社員から見たら歯がゆく見える事も多かったと思います。

知らないことが多い分、介護や医療の専門用語など、ひとつひとつ調べたり、資料を読んだりするのに時間を費やすことも多くありました。

業務で「無駄なこと」と言われる事も多く、何度もその言葉が耳に残り、自分のやっていること全てが無意味に思えて、いつか視線も下を向くことが多く、「すみません」の言葉を1日に何回も口にするようになり、心が壊れる音が耳の奥にしました。

そんな時、一人で客先周りをするようになり、訪れた特別養護老人ホームでお会いした居宅のケアマネージャーさんが帰り際くださった、「ありがとう」のひと言と冷たい小さいペットボトル。

車に戻ると、スマホのLINEになまら年の離れた若い同期から、業務連絡が届いていました。

「****よろしくお願いします。」の後に「今日は急な雨が降るそうです、運転、気を付けて!」の文字がみるみるゆがんで見えなくなりました。

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会社に戻ると、「体調大丈夫?」と声をかけてくれる上司や先輩がいて、前の会社では、役職の方からこんな風に声をかけられることなんて、そうそうありませんでした。

この会社は、役職の方や社長まで、気さくに声をかけてくれます。

初めての出社の日も、誰かも分からない私が「おはようございます」と小さい声で入っていくと、「おはようございます」と大きな声で明るく迎えてくれて、後ずさりしそうに臆病だった気持ちを和らげてくれました。

私は少しずつ、「無駄なこと」にしないように仕事をすることが大切なんだ、と思えるようになりました。
会社で用意してもらった社用車のメーターは「5555㎞」になっていました。

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この半年で、「初めてのこと」にどれだけ出会ったでしょう。

もう人生の終盤に入って、これから「初めてのこと」なんて出会うことはそんなにあるものじゃないと、思っていました。
けれど、この半年、出会うことほとんどが「初めてのこと」だった気がします。

挫けることが多かったけれど、その度、その度、周りの方に助けて頂いたり、温かい気持ちに触れたり、大切な宝物を頂けた気がします。

あとどれくらいの距離を走ったら、現場で頑張っている皆さんのお役に立てる仕事が出来るようになるだろう、あとどれくらいの距離を走ったら、私はあの時もらったペットボトルのお茶を飲むことが出来るだろう・・・。

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この先のエンディングはきっと「事実は小説よりも奇なり」なのかも知れません。

◆◇◆ 老人ホーム紹介担当 武藤 美千代 ◆◇◆


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