『家族信託』とは?メリットとデメリットを解説★土地活用通信★
土地活用通信

最近、資産を管理継承する方法のひとつとして「家族信託」という言葉を聞く機会が増えています。
いったい家族信託とはどういう制度なのでしょうか。
家族信託とは、信託法改正により2007年9月30日施行された比較的新しい制度で、民事信託のひとつです。
財産の管理や運用を信頼できる家族に託すというものです。特に土地活用においては、所有者が認知症などで意思決定が困難になった場合でも、信託を受けた家族が代わりに管理や運用を行うことができます。
これにより、土地の有効活用が継続でき、収益を確保することが可能です。土地の名義を変更せずに管理権限を移譲できるため、柔軟な資産運用が可能です。
さらに、家族信託は二次相続まで意図した資産承継ができるため、長期的な視点での土地活用計画が立てやすくなります。
また、家族信託を活用することで、土地の管理や運用がスムーズに行えるだけでなく、家族間のトラブルを未然に防ぐことができます。
土地活用を考える際には、家族信託の導入を検討する価値があります。

~家族信託のメリット~
■ 財産管理の柔軟性
認知症などで意思決定が困難になった場合でも、信託を受けた家族が代わりに管理・運用を行える
■ 相続税・贈与税対策
直接的な相続税の削減(節税)の効果はありませんが、 委託者の意思能力がなくなった場合でも、信託財産で不動産を購入する等により、相続税削減に繋がるケースがある
■ 長期的な資産承継
次の後継者(2番目)だけでなく、その次の後継者(3番目)を選ぶ事が出来る
■ 家族間のトラブル防止
明確な管理・運用ルールを設定することで、家族間の紛争を未然に防ぐ
■ 土地の有効活用
委託者の意思能力が無くなった場合でも、継続的な土地活用、収益確保が可能
~ 家族信託のデメリット ~
■ 初期費用がかかる
信託契約の作成や専門家への相談に費用がかかる(信託財産の〇%等)
■ 実務経験が豊富な専門家が少ない
専門家を選ぶ際には慎重な判断が必要
■ 契約内容の変更が難しい
二者間の契約になるため両者の意志判断が必要
■ 信託受託者の責任
信託を受けた家族には大きな責任が伴うため、適切な人選が必要
~ 注意点 ~
■ 損益通算ができないリスク
信託財産の損失は他の所得と損益通算できない
~ おわりに ~
家族信託を検討するきっかけは「最近物忘れが多くなってきた」、「親から財産管理の相談をされた」など様々です。
10月9日(水)に家族信託セミナーを開催いたします。この機会にぜひご参加下さい。

~盛況にて開催終了いたしました~

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