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築170年・渋沢栄一が11歳の時に建築!『大渋沢の家』を改修しました<深谷市>

2021.03.19

建築通信

渋沢家で1番栄えていた「東の家(ひがしんち)」の離れとして建てられた『大渋沢の家』。

2021.3大渋沢の家_東の家 離れ 改修工事T

こちらの建物の改修工事を、㈱渋沢が携わらせていただきました。

建物は嘉永4年(1851年)、今から170年前、渋沢栄一が11歳の時に建てられました。

2階和室の大梁には、上棟の年月が記されています。

大きく拡大してみると・・・「渋澤徳厚」と名前が書いてあります。

渋澤徳厚とは、東の家 3代目「渋澤宗助」の名前です。

つまり、「渋沢栄一」にとって伯父さん。

NHK大河ドラマで平泉成さんが演じる「宗助さん」が、建築した建物ということになります。

建築当初は、渋沢栄一が生まれた「深谷市血洗島」に建てられました。

その後、昭和30年頃、現在の所有者様の先代様が、大渋沢の家を引き受け、現在の「深谷市田所町」に移築したそうです。

【1階和室】床梁が剛に組み合わせてあり、ケヤキの板が張られた天井

渋沢栄一の「書」も飾られています(金色の額装)

【2階和室】長さ9mと6mの大梁が交差する迫力満点の小屋組み

【2階和室】1番手前に飾られた書は、㈱渋沢 創業者・会長の祖先「古新宅」の初代「渋澤仁山(龍助)」が書いたもの。

【2階 階段ホール】170年の時を経て経年美化した無垢材

【2階 畳廊下】高級旅館のような趣の畳廊下。美しいガラス格子。

軒桁の丸太の太さに合わせて、大きさの異なるガラスが張られています。

大きく広がる外のお庭も、思う存分楽しむことができます。

【電話ボックス】中には当時の電話が。電話帳には当時の経済拠点のアドレスがぎっしり書かれています。

渋沢栄一の生きていた時代、深谷ではこのように高い建築技術があり、豊かな文化、経済があったことが感じられます。

今回の改修工事では、所有者様が使われていた住宅設備の撤去・取替、障子や畳等を取替え、外壁のしっくい塗装など、建築当時の姿に近づけながら美化を行いました。

㈱渋沢は70年以上、建築の仕事をしていますが、このような歴史的建物の改修工事という大変貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

『大渋沢の家』見学できます(予約要)

所有者様のご厚意で、これからも見学できることになりました。

見学ご希望の方は下記までご連絡ください。

【見学申込】㈱渋沢 深谷支店 TEL.048-572-6661・HPお問合わせフォーム

◆◇◆ ㈱渋沢 住宅事業部 小谷野 伸年 ◆◇◆

★「大渋沢の家 改修工事」”まりなおチャンネル”にて、弊社のご紹介をいただきました。動画で見る。

 

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