土地活用における『火災保険』『地震保険』の“賢い選び方”★土地活用通信★
土地活用通信

先日、白岡市役所で火災が発生しました。市民にとって身近な行政施設での火災は、多くの人に驚きと不安を与えたと思います。
夜間だったのもあり死者はでなかったものの、「まさか役所で火事が起きるとは」と感じた方も多いのではないでしょうか。
こうした出来事は、私たちが日頃どれだけ火災を“他人事”と捉えているかを浮き彫りにします。
公共施設ですら例外ではないのですから、民間の建物ではなおさらリスクに対する備えが重要だといえるでしょう。

■ 引用 『埼玉新聞 WEB版』2025.5.9
★白岡市公式YouTubeチャンネル『白岡市庁舎火災 庁舎内部の状況について』
土地活用において建物を建てるということは、新たな価値を生み出す反面、さまざまなリスクを背負うことにもなります。
たとえば、アパートや店舗、福祉施設、保育所などを建設した場合、火災や地震が発生した際には、建物そのものの損害だけでなく、そこに住む人・利用する人の生活や命にも関わってきます。
万が一の事故に備えておくことは、資産を守るだけでなく、社会的責任を果たすことにもつながるのです。

こうしたリスクに備える基本的な手段が、「火災保険」と「地震保険」です。
〇 火災保険
火災保険は、火事による損害のほか、落雷や爆発、風災・雹・雪災、さらには水災まで幅広い損害を補償対象とする保険です。
保険商品によって補償範囲に違いはありますが、建物にかかる損害や、設備・什器・家財に対する損害、さらには賃料収入が一定期間得られなくなることへの補償まで、多岐にわたる選択肢があります。
〇地震保険
一方の地震保険は、地震・噴火・津波などによる損害に備えるための保険で、火災保険とセットでしか加入できません。
これは非常に重要なポイントで、地震による火災は火災保険ではカバーされないため、地震保険に加入していない場合、地震由来の火事で建物が全焼しても保険金が下りないということになります。
日本は世界有数の地震大国であり、首都圏直下型地震や南海トラフ地震などのリスクが常にある中、地震保険の重要性はますます高まっています。

では、火災保険・地震保険を選ぶ際に、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
最も基本的かつ重要なのは、補償額の設定です。保険金の額が「再調達価格(建て直すのに必要な費用)」で設定されているのか、「時価(建物の現在価値)」で設定されているのかで、支払われる保険金に大きな差が出ます。
築年数が経過した建物の場合、時価評価では非常に低く見積もられることが多いため、再調達価額による契約をおすすめします。
また、免責金額の設定にも注意が必要です。これは損害が発生した際に、保険金が支払われる前に自己負担しなければならない金額のことを指します。
免責金額が高すぎると、ある程度の被害が出ても保険金が支払われない可能性があるため、費用対効果を考慮しながら設定する必要があります。
近年では、火災保険料の値上げが相次いでいます。背景には、台風や大雨による水災リスクの増加、建築資材費の高騰、保険金支払いの増加などがあります。
たとえば2019 年の台風15号・19 号や、令和2 年7 月豪雨などは記憶に新しく、それらを受けて保険会社各社が補償内容の見直しや保険料の値上げを実施しています。
このような社会情勢の変化に合わせて、保険の内容も定期的に見直すことが望ましいでしょう。

株式会社渋沢では、火災保険の代理店として、建築プランに応じた火災・地震リスクの診断、適切な保険商品のご提案まで、トータルでサポートしております。
「火災保険ってよくわからない」「建物を建てた後に考えればいいと思っていた」という方こそ、ぜひご相談ください。
土地活用は「建てて終わり」ではなく、「守りながら育てていく」ものです。白岡市で起きた火災をひとつのきっかけとして、リスクを“自分ごと”として捉え、より安全・安心な土地活用を目指していきましょう。
保険という視点から、自分の資産と入居者の生活を守るための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
◆◇◆ 資産運用部 橘田 ◆◇◆
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